便秘/下痢
便秘・下痢の病理
【便秘】
排便が3,4日以上もなく、かつ排便困難を伴う状態
| 種類 |
原因 |
改善法 |
| 弛緩性便秘 |
大腸全体が弛緩することで大腸の運動機能が低下することによる。高齢者、常習便秘者に多い。 |
食物繊維の多い食物をとる |
| 痙攣性便秘 |
ストレスなどによる副交感神経の緊張による。過敏症腸症候群の一つ。 |
ストレスをためない。よく睡眠をとること。 |
| 習慣性便秘 |
排便の習慣が乱れたために、直腸が収縮しにくいことによる |
規則的な排便習慣をつける。 |
【下痢】
下痢とは1日の糞便中の水分量が200ml以上に増加し、水様の便を排泄する状態を言う。
便秘・下痢の治療法
◆便秘
排便は一般に朝行われる習慣があるので、下剤は就寝前投与が多い。
刺激性下剤は、宿便除去、排便習慣をつけるためのもので短期間使用が原則(長期使用は腸管壁神経叢を壊してしまうため)。
◆下痢
軽症には乳酸菌製剤、抗コリン薬が用いられる。
中等度以上には乳酸菌製剤に加えて、収斂薬、吸着薬、ロペラミドを併用する。
下痢も本来有害物質を排除するための自己防御反応なので、できる限り無理に下痢を止めないようにする。
便秘の治療薬
| 塩類下剤 |
腸内の浸透圧を上げることで水分を吸引し、緩下作用を示す。多量の水分とともに服用がベスト。
習慣性がなく長期間の投与も可。 |
カマ、マグラックス (酸化マグネシウム) |
テトラサイクリン、ニューキノロン、ビスホスホネートとは×。 |
共通の副作用: |
| 大腸刺激性下剤 |
| 大腸粘膜を刺激することで排便を促す。効果発現までに通常6〜8時間かかる
ため、朝の排便を期待する場合は就寝間への服用が良い。連用にて大腸黒皮症をきたす。 |
ラキソベロン (ピコスルファートNa) |
腸内でジフェノール体となり大腸を刺激 |
テレスミン (ピサコジル) |
大腸検査の前処置に頻用される。 |
プルゼニド (センノシド) |
大腸で腸内細菌の作用によりレインアンスロンを生成→大腸運動促進。尿の赤変あり。
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アローゼン (センナ) |
上記参照 |
新レシカルボン (炭酸水素Na他) |
直腸内で徐々にCO2を発生し、腸運動を亢進させる。主に習慣性便秘に使用 |
| 抗コリン薬 |
ブスコパン (ブチルスコポラミン) |
痙攣性便秘のみに使用 |
下痢の治療薬
| アヘンアルカロイド |
| オピオイド受容体(μ受容体)に作用し、AChの遊離を抑制する。
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ロペミン (ロペラミド) |
1日1〜2回。偽膜性大腸炎には禁忌。原則として細菌性下痢には用いない。 |
| 収斂薬 |
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腸粘膜のタンパク質と結合し被膜を形成し、分泌と刺激を抑制することで止瀉作用を示す。
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タンニン酸アルブミン (タンニン酸アルブミン) |
鉄剤とは併用禁忌。牛乳アレルギー、細菌性下痢に禁忌 |
| 吸着薬 |
| 腸内のガスや細菌などの有害物を吸着して粘膜への刺激を和らげ、止瀉作用を示す。
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アドソルビン (天然ケイ酸Al) |
食前服用(栄養素も吸着するため)。Ca、Feなどを吸着する。 |
| 乳酸菌製剤 |
| 腸内で糖を分解して乳酸を産生し、腸内を産生にして有毒菌の発育防止
構内細菌叢の是正。
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ラックビー (スクラルファート) |
牛乳アレルギーに禁忌 |
ビオフェルミン (アルジオキサ) |
牛乳アレルギーでも使用できる。 |
ミヤBM (エカベトNa) |
牛乳アレルギーに禁忌 |
| 過敏性腸症候群治療薬 |
| 腸内で糖を分解して乳酸を産生し、腸内を産生にして有毒菌の発育防止
構内細菌叢の是正。
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ポリフル コロネル (ポリカルボフィルCa) |
腸内にてゲル化し→便中の水分を調節することで便秘・下痢を改善する。
胃酸によりCaが離脱して作用を示すため、必ず食後に服用。コップ一杯の多めの水で服用する。 |
トランコロン (メペンゾラート) |
抗コリン作用を有し、下痢症状の改善に用いられる。 |
セレキノン (トリメブチン) |
μ活性→非競合的抗コリン作用。運動亢進時には抑制的に、運動低下時には亢進的に作用する
消化運動調律薬。慢性胃炎にも適応。 |
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